行動を抑制する恐れの感情
何か初めての体験や仕事などを行う時は、不安な気持ちになることがあると思います。
心拍数が上がり、息も短くなり、汗がでてきたりして、身体は緊張状態になっていきます。例えば大勢の人の前で話さなければならないといった機会は、慣れていないと緊張するものです。
こういった緊張状態になるのは、ある種の恐怖だと思います。こうした恐怖は、その行動をやるか、やらないかを決断する時も想像することができてしまうと思います。
こうなると、そうした緊張状態や恐怖を避けたいと思ってしまい、その行動を躊躇したり、やめてしまったりすることがあると思います。
感情は本能からくるものとして考える
私達の感情は、文明のない時代から残る本能によるものも多いようです。恐怖の感情は、その事柄が自分の生存を脅かす場合に感じられるようです。
初めて体験することなどは、慣れていないので、なにか危険なことが起こるかもしれないと緊張したりしますが、それも、予期せぬ自体から身を守るための本能が働いているのかもしれません。
予期せぬ自体から身を守るための本能といっても、何か初めてのことをするくらいで命の危険があるわけではないと思います。実際殆どのことは命の危険がないことでしょう。
そうであるなら、この嫌な感情は本能で自動的に感じているのであって、なんら危険はないと思い込むことで、少しその感情から距離をおくことができるように思います。
「命の危険がないならば、どうということはない」と思うことで、恐怖で尻込みしてしまうことに対しても行動できるようになる可能性が上がるように思います。
恐れの感情とうまく付き合う
恐怖は、命の危険から身を守ってくれる大事な感情ですが、同時に未知のことに挑戦することを止めてしまう面もあります。
恐怖を感じたからといって、挑戦する頻度が低くなってしまうと、成長する機会が少なくなってしまいます。
「恐れの感情は本能であり、命の危険はないのだから大丈夫」と、自分に言い聞かせて、恐怖とうまく付き合っていけると良いと思います。