人生のヒント

人生や仕事をする上で役に立つヒントを書いています。外資系IT企業で働くビジネスマンとして、仕事の中で学んできた知識を共有していきたいと思っています。

相手をガイドして気付いてもらう

こんにちは、しんごです。
人生に役立つヒントを毎日短い文章で書いています。

相手に何かを教えるということ

話している相手に対して、何か理解してほしい事がある場合、普通はそのことについて説明するなどして教えることになると思います。

 

しかし、一方的にこちらから理解してほしいことを説明したとしても、頭では理解できるかもしれませんが、実践でその教えた知識を使用したり、応用したりするのは難しいものです。

 

自分に経験があって、相手にないものというのは大変伝えづらく、たとえ伝わったとしても、相手はその状況になって自分で考えるまで、そのことを理解することはできません。

 

できれば、実際に失敗する前に、実践できるようになっていてほしいですが、それは難しいことです。

 

結局は具体的にこちらから指示するかたちを取るのが一番安全ですが、そうすると、その相手はいつまで経っても自ら考えたり、解決したりする力がつかなくなってしまいます。

 

このように具体的な指示をせずに、相手に理解してもらうにはどうしたらよいでしょうか。

相手の思考をガイドして気付いてもらう

指示のかたちをとらないで、相手に主体的に動いてもらうには、その行動に至る思考をこちらでガイドして、相手に自ら気付いてもらうようにします。

 

具体的には、相手の気付いていない点に焦点が合うような質問をしていき、相手に考えてもらうようにします。

 

例えば、今取り組んでいるプロジェクトで、優先順位を明確にしたほうが良い場合、「優先順位をつけなさい」とアドバイスをするのではなく、次のような質問をします。

 

「もしも明日、急にこのプロジェクトを一ヶ月早く終了しなければならなくなったとしたら、最初に着手すると思われる2つの項目は何ですか?」

 

このように質問することで、相手は時間がなくなった時のことを想像しながら、具体的な優先順位について深く考えるようになります。

 

実体験ではないですが、想像することで少し現実感がでて、加えて自分で考えることによって、自分が考え出したというモチベーションも上がります。そして、結果的に足りなかったためにアドバイスしたかった優先順位を決めてくれるようになります。

気づきによって自ら動けるようになる

他人からの指示よりも自ら気付いていくほうが、モチベーションも上がりますし、何より納得して行動できるようになります。

 

相手に気づいてほしいところを直接アドバイスすることも大事ですが、相手に考えてもらうことで、次回から同様の思考を行うクセがつき、応用力が上がります。

 

うまく質問を考える必要はありますが、相手が成長することを考えると非常に効果の高い方法です。

 

効果的な質問をすることで、相手に気付いてもらい、成長と行動を両立できるようになると良いと思います。

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