理論に合わない現実
例えば、マーケティングでは、見込み顧客の情報を入手してから成約に至るまで、「マーケティングによる絞り込み」や、「営業チームのフォロー開始」などいくつかの段階を経由するものとされています。
教科書などで語られるようなことで、理論的(理想的)には全くその通りなのですが、何事もすんなりいけば、まあ確かにそうなるかもといったレベルのものです。
理解はできるのですが、現実世界では理論通りにいかない例外があったり、たとえ理論のとおりに進まなくても、ほぼ問題ないことなどがあったりします。
しかし、「こうなるはずだ!!」という意識の強い人は、理論のとおりではないところがあると、かなり気になるという人がいます。
このように現実よりも理論が先行してしまうと、どんなことが起こるでしょうか。
理論が先行すると起こる事
理論が先行してしまうと、このズレを無理やり理論のほうに合わせようとすることがあります。
例えば、先ほどの例で言うと、現実では理論上の段階から外れるパターンがあるのに、段階を踏んだように修正するといった作業です。
こうしたことは、管理職が上への報告のために美しいレポートを作りたい時などに起こります。
そして、理論通りのストーリーになるように、誰のための何の作業かさっぱり分からない激しく無駄な作業が発生することになります。
そしてこうした作業は、苦労した割には、結局あまり意味がなかったり、無理な感じのレポートができあがることになり、全員が時間とコストを無駄にすることになります。
理論より現実に合わせる
理論は、あくまで現実を分かりやすく説明したり、全体像を理解しやすくしたりするために便利なものだと思っています。
あくまで個人的な意見ですが、現場を知らない人ほど理論にこだわる傾向があると思っています。
もちろん理論も大事だと思いますが、理論と現実はいつも合うとは限りません。
想定外もありますし、理論がはまらない例外だって多くあります。
よく考えてみたらあまり気にしなくても良いようなことに何日も何時間もかけるのは、全くもって無駄です。
それよりも、現実世界での行動に時間を使った方が、いくらか良いように思います。
これからも、理論を大事にするけれど、あまりそれにこだわり過ぎないで、現実を大事に行動していきたいと思います。
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